2025/05/16

Taiwan Today

外交

国民一人ひとりが海を愛し、海に関心を寄せよう

2012/06/18
8日に世界海洋デーを祝うため行われたイベントで、伝統的な先住民の音楽や踊りとアフリカの太鼓を合わせたパフォーマンスが披露された。(中央社)
海洋資源の持続的利用を守るため、行政院農業委員会漁業署は6月1日から、業者がフカヒレに関する貨物を輸入する際に、必要な一般の書類以外に、フカヒレの材料となるサメを捕獲した漁船の漁業免許と船舶の総トン数を示した文書のコピー、またこの漁船からフカヒレを購入したという取引を証明する書類の添付を義務付けた。また、これを漁獲した漁船が、国際漁業管理機関の「マグロ類地域漁業管理機関(RFMOs)」が公告する国際的なルールを守って作業している漁船の名簿に載っていること、および船籍がRFMOsの制裁対象国のものでないことを審査、確認したうえで、漁業署は輸入に同意する文書を交付する。さらに、中華民国(台湾)籍の漁船については、「サメのヒレ切断不可」の措置を推進している。

漁業署はまた、国連が提唱する6月8日の世界海洋デーに合わせ、「海洋新視界-2012世界海洋デー特別展」を開催している。台湾の海洋保護区や、漁業資源の管理の現状を紹介する内容を展示する。

四方を海に囲まれた台湾は、海洋の生態と資源が豊富で、世界でも珍しい海洋生物の多様な生態をみることができる。現在、台湾の「海洋保護区」は、漁業法や国家公園法、野生動物保育法、文化資産保存法、観光発展条例などの関連法によって、海域ごとの特色に応じ、制限や保護の程度が異なったそれぞれの管理を行っている。

この恵まれた海洋の地理的条件と、多様な生態環境もまた、台湾の多元的な漁業を支えている。漁業が今後も持続的に発展できるかどうかは、海洋生態環境および生物の多様性や漁業資源の適切な保護と管理にかかっている。次の世代の子どもたちが海洋の恩恵を今後も享受し、また、漁業資源を持続的に利用できるようにするためにも、海を愛し、守ることが必要である。国民一人ひとりの努力を呼び掛け、ともにこの美しい海を愛し、守っていこう。

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